心理学

口癖からその人の本性がわかる!?【身近な心理学】

口癖からその人の本性がわかる身近な心理学

意識していなくてもよく使ってしまう言葉=口癖には、その人の隠された本性が表れやすいと言われています。

人と話す時に「要するに~」や「一応~」など、ついつい使ってしまう口癖、あなたにもありませんか?

今回は「口癖からわかるその人の本性」について、心理学の観点から、いくつかの例を挙げて詳しくご紹介していきます。

ぜひチェックしてみてくださいね。

 

「要するに」「要は」「つまり」という口癖に隠された本性

「要するに」「要は」「つまり」など、人の言うことを要約する言葉が口癖になっている人は、分析好きで自信過剰な傾向があります。

相手の話をまとめてわかりやすくしたい、または自分の方が話をうまくまとめられるという強い自信が口癖となって表れているのです。

大人数で意見を出し合う会議などでは、このように話をうまくまとめてくれるリーダーシップのある人がいると助かるでしょう。

ただし、相手の話がまだ結論にいたっていないにも関わらず「つまり○○ってことでしょ?」と勝手にまとめようとする人は、無意識的に自分が望む方向へ話を持っていきたいと考える、自己中心的な性格を持っているとも言えるでしょう。
 

「一応」「とりあえず」「ひとまず」という口癖に隠された本性

「一応」「とりあえず」「ひとまず」という言葉が口癖になっている人は、実は自分に自信がなく、自分の保身を一番に考えている傾向があります。

「一応、大丈夫です」や「とりあえず、やってみます」など、クッション言葉を使っておけば、万が一、自分が失敗や間違いをしてしまったとしても「断言はしてないし・・・」と自分の中で言い訳ができるため、精神的なダメージを和らげることができるのです。

本人は無意識かもしれませんが、断言する勇気がないという心理の表れだと言えるでしょう。

ただし「一応」「とりあえず」「ひとまず」という言葉を、無意識ではなく意識的に使っている人は、頑固な傾向があります。

他人から指図されることを嫌うため、自分の意思でやっているのではないということを強調するために、わざと「一応やっておきました」などと言ったりするのです。

どちらにしても、ビジネスの場では相手に不信感を抱かせてしまうことがある言葉のため、「一応」「とりあえず」「ひとまず」が口癖になっている人は注意しましょう。
 

「でも」「だけど」「だって」という口癖に隠された本性

「でも」「だけど」「だって」というネガティブワードが口癖になっている人は、慎重で用心深く、心配性な傾向があります。

「でも、それって危ないんじゃない?」「だけど、うまくいくとは限らないよ」「だって、もうこんな年だし・・・」など、物事のマイナス面に目が行きやすく、些細なことでも人に反論しがちです。

また、人に依存しやすい一面もあり、自ら意見を発することは少ないため、人から「文句ばっかり言うくせに、自分の意見は何も言わない無責任な人」と思わることも。

もし、あなた自身が「でも」「だけど」「だって」という否定ワードを頻繁に使ってしまっているようなら、あまり使わないように意識していくことをおすすめします。
 

「すごい」「めっちゃ」という口癖に隠された本性

「すごい」「めっちゃ」という言葉が口癖になっている人は、無意識的に目立ちたいという気持ちを強く持っている傾向があります。

大げさなワードを使うことで人の気を引きたいという深層心理が、口癖として表れているのです。

また、感情や直感を大切にするタイプで、あまり物事を深く考えずに行動する子供っぽい一面も。

ただし、相手に対して「すごーい!そんなこともできるの?」「めっちゃ似合ってるよ」など、オーバーなリアクションをとる人は、場を盛り上げようというサービス精神が旺盛な人だったりします。
 

「私は」「ボクは」「オレは」という口癖に隠された本性

「私は」「ボクは」「オレは」という自分を強調する言葉が口癖になっている人は、自己顕示欲が強い傾向があります。

「その他大勢の人とは違う」「自分を目立たせたい」という深層心理が、口癖として表れているのです。

また、「オレって、困ってる人を見ると放っておけないタイプだから」や「私って、几帳面だから」など、自分を定義する言葉を頻繁に口にする場合は、「周りからこう見られたい」「こういう自分でありたい」という気持ちの表れだと言えるでしょう。
 

「なるほど」という口癖に隠された本性

「なるほど」という言葉が口癖になっている人は、自分にしか興味がなく、人の話をあまり聞いていない傾向があります。

本来、「なるほど」という言葉は、納得した時などに使う言葉ですが、何度も繰り返し出てくる場合は、相手の話を聞いているふりをして実際はちゃんと聞いていないことがほとんど。

相手の話を聞いているというポーズを取るために適当に相槌を打っているのです。

もし、あなたと話している相手が「なるほど、なるほど」ばかり発しているようでしたら、時折「ねぇ、ちゃんと聞いてる?」と確認をした方がいいかもしれませんよ。
 

「なんか」「~とか」「~かも」という口癖に隠された本性

「なんか」「~とか」「~かも」というあいまいな言葉が口癖になっている人は、自己主張が苦手で、相手の意見に流されやすいという傾向があります。

余計な対立を避けたいという深層心理から、意見が食い違ったり否定されたりしても、無難にやりすごせるよう、明言を避けているのです。

また、「自分の発言に責任を取りたくない」「逃げ道を残しておきたい」という、ちょっとズルい考えが潜んでいる場合も。

あまりあいまいな言葉を使いすぎてしまうと、結局何が言いたいのかわかりづらくなってしまうこともあるため、特にビジネスの場では多用しないよう、配慮が必要です。
 

「口癖からその人の本性がわかる!?」まとめ

今回は、「口癖からわかるその人の本性」について、いくつかの例を挙げながら詳しくご紹介しました。
最後に改めてまとめていきましょう。

  • 「要するに」「要は」「つまり」という口癖に隠された本性(分析好き、自信過剰、自己中心的)
  • 「一応」「とりあえず」「ひとまず」という口癖に隠された本性(自分に自信がなく保身を一番に考えている、頑固)
  • 「でも」「だけど」「だって」という口癖に隠された本性(慎重で用心深く、心配性、他人に依存しやすい)
  • 「すごい」「めっちゃ」という口癖に隠された本性(目立ちたがり、物事を深く考えない、サービス精神旺盛)
  • 「私は」「ボクは」「オレは」という口癖に隠された本性(自己顕示欲が強い、人とは違うと知らしめたい)
  • 「なるほど」という口癖に隠された本性(自分にしか興味がなく、実は人の話をあまり聞いていない)
  • 「なんか」「~とか」「~かも」という口癖に隠された本性(自己主張が苦手、相手の意見に流されやすい、責任は取りたくない)

無意識に発している口癖には、人の深層心理が隠れています。

口癖からは、自分ですら気づいていなかった一面が垣間見えるもの。特にネガティブな言葉が口癖になっている人は、意識的に言わないようにしていきましょう。

発する言葉をポジティブに変えることで、自分の思考や行動も変えていくことができますよ。